この記事では、完全母乳育児と完全ミルク育児のそれぞれのメリットとデメリットを実体験をもとにお話ししています。
育児ってわからない事だらけで試行錯誤の毎日。
特に初めての出産だと、一番気がかりなのが授乳をどうするかですよね。
私も授乳問題が一番で、未だに悩んでいます
今回はその授乳のタイプについて、混合育児から完全ミルク育児を選択した私の体験談も交えて解説したいと思います。
授乳タイプに悩んでいる方の参考になれば幸いです。
完母・完ミ・混合とは
産まれたて〜6ヶ月位までの赤ちゃんの主食は母乳かミルク。
母乳だけで育てることを「完全母乳育児」、略して「完母」。
ミルクだけで育てることを「完全ミルク育児」、略して「完ミ」。
母乳とミルク、どちらもあげながら育てることを「混合育児」と言われています。
産院によって、最初から混合で始める場合もあれば、まずは母乳オンリーでという指導がある場合があったり。
母乳の量が十分かどうかも人それぞれです。
よく母乳育児でないとダメ!という意見がありますが、それは少し古い考えだと私は思います。
確かに母乳は栄養面、免疫面でも優れた理想の授乳タイプかもしれませんが、だからと言ってミルクは悪ではありません。
現在のミルクは改良されていて、母乳に劣らない品質になってきているからです。
母乳が出ない、与えられない、人それぞれの事情があります。
完母、完ミにこだわることなく、自分たちに合った授乳タイプを選択するのが一番です。
私のように初産で母乳があまり出ない場合、母乳を推奨しまくっている産院だとメンタルきつくなります…
完全母乳育児
完母のメリット
- 外出時の荷物が少ない
授乳室がある外出先だと、授乳ケープすら必要ありません。
赤ちゃんのおむつ替えセット一式と着替え位で済みます。 - 赤ちゃんと最大限のスキンシップ
赤ちゃんがおっぱいを吸うとオキシトシンという幸せホルモンが分泌されます。
それによってお母さんもリラックスし、赤ちゃんと直接肌で触れ合うことでより愛着も深まります。 - ダイエット効果
母乳はお母さんの血液の栄養からきていて、授乳によってカロリーが消費されます。
だからと言って食べ過ぎてしまわないよう、ほどほどに。 - 節約
粉ミルクは1缶大きいもので安くても1,000円以上します。
ひと月にそれが2~3缶消費するとして、ミルク代は結構な費用に。 - 夜間授乳でも手間がかからない
夜中の眠い中でも調乳する手間がかからず、泣いている赤ちゃんにすぐに授乳できます。 - 乳がん、卵巣がん、子宮がんのリスク軽減
- 乳幼児突然死症候群のリスク軽減
完母のデメリット
- 授乳場所が限られる
授乳室がない施設や屋外だと、授乳ケープを持っていないと人目についてしまうため授乳できません。 - 赤ちゃんを誰かに預けられない
あらかじめ搾乳しておき、それを飲ませるようお願いすることはできますが、自分のおっぱいも張ってきてしまったり、慣れない哺乳瓶を赤ちゃんが受け付けないことも。 - 乳腺炎などの体のトラブル
私も2度乳腺炎になりましたが、40度の高熱がでる辛いものでした。
赤ちゃんのくわえ方によっては、乳首が切れてしまい痛いことも。 - 授乳間隔が短い
母乳はミルクよりも消化が良いので、赤ちゃんはミルクよりも早くお腹がすきます。
日中はあまり負担にならないかもしれませんが、夜中の頻回授乳はハードです。 - 母乳以外の寝かしつけに戸惑う
母乳での授乳は赤ちゃんも安心感が大きいのか、ミルク時よりも早く寝付くことが多かったです。
しかし寝かしつけを母乳だけに頼っていると、ミルクだけにしたときや保育園へ預けるとき、卒乳のときにどうやったらよいか戸惑ってしまうことがあるようです。
完全ミルク育児
完ミのメリット
- 授乳場所を選ばない
調乳さえできれば、どこでも授乳できます。 - 人に預けられる
これはミルク育児の最大のメリットではないでしょうか。
お母さんと赤ちゃんは基本、四六時中ともに生活をしますが、息抜きも必要。
哺乳瓶に慣れた赤ちゃんなら誰かに気兼ねなく預けることができるので、自分だけの時間が持てます。
またお父さんにも授乳の機会を作ることができ、より一層赤ちゃんへの愛情も深まります。 - カフェインやアルコールなどの食事制限がない
カフェインやアルコールは母乳に移行すると言われているため、母乳育児のお母さんはそれらの食事を控えなければなりません。(カフェインは飲み過ぎなければ大丈夫と言われていますが)
甘いもの、油もの、自分自身の体調管理の為には控えたほうが良いのですが、極端に我慢しなくても良いのがミルク育児です。
完ミのデメリット
- 荷物が多い
哺乳瓶、お湯が入った水筒、粉ミルク、必要な場合は湯冷ましなど、外出の度に大荷物になります。
最近では液体ミルクが普及し、常温で持ち運びし、哺乳瓶に移し替えるだけでOKなのはありがたいです。 - ミルク代がかかる
粉ミルクは1缶大きいもので安くても1,000円以上はします。
ひと月に2~3缶、沢山飲むようになるとそれ以上必要なので、毎月の出費も大きいものに。 - 哺乳瓶などの消毒に手間がかかる
授乳を終えるごとに哺乳瓶を洗い、液体消毒液や電子レンジ、煮沸など方法はさまざまですが、消毒をしなければなりません。 - 授乳間隔の調整
ミルクは母乳と比べて消化に時間がかかるため、授乳間隔を3時間空けたほうが良いと言われています。
ただ、最近のミルクは成分が改良され母乳に近くなり、神経質になることはありませんが。
赤ちゃんが3時間を待たずにグズってしまうと、なるべく授乳以外の方法であやしているお母さんが多いようです。
混合栄養育児
母乳とミルクを組み合わせて授乳する混合育児。
私は母乳の出も少なく、最初から産院でこの方法を教わりました。
母乳育児とミルク育児、両方のメリットを味わえる半面、デメリットも倍増。
結局、私は母乳を上手く与えられず私も娘も疲れ果ててしまい、完全ミルク育児へ移行しました。
逆に最初は混合育児でも、母乳が軌道に乗り完全母乳育児に移行する方も多いようです。
様々な理由で混合育児を選ぶのだと思いますが、個人的には混合栄養育児が一番大変だと感じました。
完ミにして良かった
私が娘の授乳を完全ミルク育児にしたのは、ちょうど生後2カ月後でしたが、私たちにとっては良い選択でした。
それは娘とだけでなく、旦那との時間を持てるようになったからです。
混合育児をしていた時、私も娘も授乳が下手で疲れ果ててしまっていました。
母乳をあげてもすぐに疲れて寝てしまったり、げっぷが上手く出せなくて吐き戻し、結局最初からやり直し。
そうこうしていると、気づけば1度の授乳時間が1時間~1時間半経っていて、また次の授乳が迫ってくる。
完母にしろ完ミにしろ、最初は皆そうなのかもしれませんが、混合だとその苦労は2倍。
精神的にも肉体的にもヘトヘトでした。
寝ても覚めても授乳の事で頭がいっぱい。
娘と旦那とゆっくり過ごす時間も持てませんでした。
幸せであるべき授乳時間がストレスになってしまっては元も子もない。
娘の母乳を吸う姿を見れなくなるのは辛かったのですが、中途半端に出る母乳育児を諦め、完全ミルク育児に移行する決断をしたのです。
結果的に、完全ミルクに移行して気持ち、時間に余裕を持つことができました。
そのできた時間で、娘に今まで以上に触れ合える。
娘も混合の時ほど授乳に疲れる事無く、ミルクを飲んでくれている。
旦那とゆっくりした気持ちで過ごせるようになりました。
私は完ミにして良かったと思います。
まとめ
昔からの風習や時代の流れで、完全母乳育児が良い、完全ミルク育児が良い、と色々な意見が飛び交っています。
しかし大切なのは、母と子それぞれにとって授乳が幸せなものであること。
周りの意見にとらわれすぎてストレスになり、赤ちゃんとの大切な時間が減ってしまうのは本末転倒です。
完全母乳育児でも完全ミルク育児でも混合育児でも、お母さんが赤ちゃんの為を想って選んだ道は間違ってはいないと思います。
何の気おくれすることもなく、胸を張って良い。
授乳期間は一生のうちほんのわずかな期間です。
かけがえのない時間を、赤ちゃんと幸せに過ごしていくのが一番ですね。
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