この記事では、フリーランス歴2年の私が確定申告までに毎月やっていることを紹介しています。
フリーランスになりたての頃って
経費や売上の処理って何から手を付けたら良いかわからなかったです
と、とりあえずレシートはとっておくけど、この後どうするの~!?ってね
私はフリーランスになった初年度から個人事業主として開業し、青色申告も最初の年から行ってきました。
最終的に確定申告(=青色申告)をする、ということだけはぼんやり知っていたのですが、それまでにどういう準備が必要なのか、どういうスケジュール感でいれば良いのか全くわからず不安でいっぱいでした。
最初の年の確定申告は、もうそれは大変でした…💦
3回目の確定申告でも
流れはわかってたけど、それなりに時間がかかったよね
今回はそんな過去の私のようなフリーランスになりたててお困りの方へ、ざっくりですが私が毎月行っているルーティーンを通して、確定申告の準備ポイントをお話していきます。
- 開業したばかりで、何をしたら良いかわからない人
- 在宅フリーランスの会計処理が気になる人
- 経費(レシート)の整理が苦手な人
毎年の確定申告は大変な作業ですが、毎月の準備を行っていれば、期限直前で慌てることはありません!
確定申告についての専門的なことではありませんが、青色申告を3回経験した私が、実際に用意しておいて良かったものやポイントをお話していきます。
意外と解説している人が少ない「在宅フリーランスの会計ルーティーン」、ぜひ最後までご覧下さい。
\ 動画でも解説しています /
確定申告までの1年の流れ
個人事業主として開業したフリーランスの1年の流れは、ざっくりこんな感じです。
個人事業主は法人と違って、「決算月が12月31日」ということが決まっています。
開業したての初年度は「開業日~12月31日」、通常は「1月1日~12月31日」までが会計期間で、その期間中の経費や売上などを集計したものを、翌年の3月15日までに確定申告する、という流れになります。
確定申告に必要な情報を会計期間+準備期間中にとりまとめ
…毎月こまめにor準備期間中にまとめて、経費や売上などを会計ソフトなどに入力⇒レシートや請求書などの帳票類もわかりやすく管理する。
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最終的に報告書を作成し、確定申告で会計期間中1年間の事業(=個人事業主本人)の収支を行政に報告
…毎月の経費や売上などの入力漏れが無いかのチェックや、固定資産などの計算、個人としての医療費控除や生命保険料控除などを取りまとめ、計算する。
⇒差し引きを計算することによって、その年の「所得」がわかる。
▼
翌年の住民税や国民健康保険・国民年金保険料などが決まる
…先に支払った税金(源泉所得税)などが返還される場合もある。
という感じです。
いつも年が明けたら3月15日の確定申告に向けて、すぐにでも準備しなきゃ…!とソワソワしています。
「必要な情報をとりまとめる」って言われても、そもそも何をどうすれば良いのさ!?
完全な自己流ですが、私が毎月やっていることを詳しくお話していきますね
確定申告までに毎月やること
最終目標の確定申告までにやっておかなければならないことは、簡単に言えば「経費や売上などを会計ソフトなどに入力⇒レシートや請求書などの帳票類をファイリング」することです。
これは必ず毎月やらないといけないことではなく、あくまでも「確定申告までに」やっていれば良いことです。
事業のボリュームや、人によっては確定申告前にまとめて一気にやってしまう人もいますね
しかし、まとめて一気に1年分の経費・売上を確認して、ファイリングしていくのは結構な時間と労力がかかります。
また、経費・売上の他に、個人としての医療費控除や生命保険料控除などもチェックしていく必要があるので、想像以上にややこしくなります。
一気に集中してやる方が効率は良いのかもしれないけど、本業にも支障が出そう…
そのため、私は基本的な経費・売上は毎月の月初めにこまめに処理して、年明け~確定申告までの準備期間には控除関係の処理に専念出来るようにしています。
たまに、ひと月分パスして、翌月にふた月分まとめてすることもありますが、年明けからの作業の負担が軽くなりますよ!
精神的にもね!
在宅動画編集者の私ですが、具体的にどんなことをやっているのか、紹介していきますね。
レシートをとっておく
まずは、仕事関係で支払った時のレシートを、クリアファイルなどに家計のものとは分けて保管していきます。
この時は、都度会計ソフトに入力はしていません。
とりあえずボンボンと無造作にクリアファイルに入れていっています
レシートをもらえない時は、出金伝票を自分で作成して、それも同じようにクリアファイルに入れます。
インターネットで購入したものは、その場で出来れば支払い明細や領収書を印刷しておくと良いですが、「いつ・何を購入したか」のメモを入れておくだけでもOKです。
月末にクレジットカード明細をチェックしながら、支払い明細なども印刷していっています
売上はスプレッドシートなどで管理する
売上は直接会計ソフトに入力する前に、スプレッドシート(エクセル)などで管理するのがオススメです。
私は自分でこのような表を作って管理しています。
売上だけでなく、〆切や納品日なども含めた受注管理用として使っています。
受注時、納品時などは会計ソフトに入力せずに、とりあえずこちらの表に入力しておき、月初めにひと月分の取引を入力していっています。
クライアント様や行っている事業の内容によって違いますが、
基本的には「案件ごと・納品日ベース」で会計ソフトに入力していっています
会計ソフトに入力したら、左側のチェックボックスを消し込むよ
月始めに前月分の経費&売上を会計ソフトに入力
毎月1日~5日くらいまでの間に、ひと月分ため込んだレシートや、売上のスプレッドシートなどをもとに会計ソフトに仕訳を入力していきます。
まずは簡単なところから…
ちなみに、会計ソフトはマネーフォワードクラウド確定申告を利用しています。
簿記の基礎知識は必要ですが、直感的に使いやすく、細かいところまで設定出来たり、請求書や電子帳簿管理なども出来るので、個人的には会計freeeよりオススメです!(freeeさんごめんなさい)
1か月間、無料でお試し出来るので、会計ソフトを迷っている方はぜひ使ってみて下さい!
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経費レシート
無造作にため込んだクリアファイルから、その月分のレシートを取り出し、1枚ずつ仕訳登録していきます。
私の場合、レシートの経費は仕事用の筆記用具などの消耗品が主で、簡単なものが多いです
- 購入日
- 購入したものの内容(本当に事業用かどうか)
⇒もしプライベート使用のものが混ざっているレシートだったら、事業用のものがわかるようにマーカーや付箋でメモしておく。
↑を確認して、その購入内容にあった勘定科目で仕訳していきます。
事業用のお財布やクレジットカードは用意していなく、私個人の現金やクレジットカードで支払いをしているので、大体の仕訳が「貸方:事業主借」になってますね
仕訳がわからない時は、とにかくググる!!
会計ソフトに入力したものから、レシートはA4のコピー用紙にテープのりで貼っていっています。(基本的に日付順ですが、会計ソフトで簡単に並び替え出来るので、厳密に日付順に貼らなくても良いみたいです)
ケチらないで、重ねないで貼った方が良いらしいよ
オンライン購入したもの
Amazonや楽天市場などのオンラインで購入したものや、利用したサービスの請求書や領収書をPDF保存⇒印刷して、会計ソフトに入力していきます。
電子帳簿保存法の状況によっては、紙での印刷は微妙なところですが、2023年2月現在ではまだはっきりと定まっていない(猶予がある…?)ようなので、電子保存もしつつ、自分がわかりやすいように紙印刷もしています。
正直、電子帳簿保存に関しては方針が結構変わってきているので、どちらにも対応出来るように準備だけはしておいている感じです🤔
クレジットカードの明細をチェック
個人のクレジットカード明細を印刷して、入力漏れがないか、公共料金の引き落としなども合わせてチェックしていきます。
私は自宅で開業しているので
電気代やインターネット代などを按分して仕訳しています
これもレシートと同じように、事業用のものがわかるようにマーカーや付箋でメモをしていってるよ
入金を仕訳する
事業用口座に振り込まれた売上の入金を、ひと月分まとめて仕訳していきます。
私は個人名義で事業用として利用している1つの銀行口座を、会計ソフトと連動させて残高を管理しています。
私が使っているマネ―フォワードクラウド確定申告では、登録した口座に入金や出金があると、それを紐づけて仕訳登録できる機能があるのですが、これが便利!
入金された時は確認するだけで
実際の仕訳登録は経費入力の時に一緒にまとめてしています
この機能のおかげで、仕訳漏れが減って助かる~!
会計ソフトと紐づけた銀行口座の残高を確認
最後に、会計ソフトと紐づけた事業用の銀行口座の実際の残高と、会計ソフト上の口座残高が合っているか確認しています。
私の場合、ほとんど事業用口座以外の口座からのクレジットカード決済なので、入金漏れがない限りは残高は合うのですが
事業用口座からの支払いが沢山あると入力漏れしやすいから、口座連動機能はあった方が良いね!
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会計処理時に大活躍!「会計毎月やることリスト」
毎月の会計処理時に用意すると良いもの…私にとって、無くてはならないものは、自分専用「会計毎月やることリスト」です!
受注管理はスプレッドシートを利用していますが、こちらはNotionでこのようなToDoリストを作成して使っています。
ひと月分ずつToDoリストを作っておき、その月の分が完了したら「完了分」というステータスにしておく、という使い方をしています。
その時々でクライアントや経費などは変わってくると思いますが、基本のToDoリストを用意しておくと、劇的に入力漏れを減らすことが出来てオススメです。
気持ち的に「どこから手をつけたら良いかわからない~!!」と焦っても、基本ToDoがあると「まずは一つ一つ消し込んでいこう…」と落ち着いて作業することが出来ます。
ToDoリストの管理はどんなツールを利用しても良いのですが、個人的にはNotionがめちゃくちゃオススメです!!
自分専用マニュアルとか、趣味の読書管理とかもできるし、もうNotion無しじゃ生きられない…
何事も準備が大事!会計処理は毎月コツコツやろう
以上、確定申告までのフリーランスの1年の流れと、私が実際に毎月やっていることを紹介しました。
- 個人事業主は毎年3月15日までの確定申告で会計期間中の収支を報告することで、翌年の住民税や国民健康保険・国民年金保険料などが決まる。
- 基本的な経費・売上は毎月の月初めにこまめに処理しておけば、年明け~確定申告までの準備期間には控除関係の処理に専念出来てオススメ。
- 会計処理にはスプレッドシートやNotionなどのツールを活用し、事前準備をしておくと入力漏れを減らせる。
- 会計ソフトは、簿記の基礎知識がある人へはマネ―フォワードクラウド確定申告がオススメ。
今回は確定申告そのもののお話ではなく、確定申告へ向けた毎月の会計処理についてお話しました。
次回は確定申告をどういう流れで私が行っているかをお話したいと思っています
毎月の会計処理や確定申告は、書式や仕訳方法などは定まっていますが、手順ややり方は人それぞれ、どれも不正解ではありません。
私自身も今回紹介したやり方よりも、更に良い方法があるのでは…?と、日々試行錯誤の繰り返しです。
確定申告の専門知識を発信している方は多いのですが、意外とこういう細かいところをお話している人って、あまり見かけないんですよね
皆どうやってるのか気になる~
確定申告は個人事業フリーランスのみならず、法人にとっても、個人にとっても年に1回の大仕事。
いずれにしても、事前準備が大事になってくることは間違いありません。
この記事を書いている今は、数日前に確定申告を終えたばかりでホッと一息ついているところですが、来年に向けて毎月の会計処理を粛々と進めていき、次の確定申告も無事に終えられるように頑張りたいと思います。
というか、確定申告の前に事業で成果を出さないと~😂!
このお話が、同じ境遇で頑張っている方々の参考になれば幸いです。
そして、もっと良いアイディアがあったらぜひお教え下さい!